認定歯科衛生士とは
歯科衛生士は、第三者が認定する「専門認定歯科衛生士制度」という資格制度があります。
これは、各専門分野において知識や技術が一定以上あると歯科関連の専門学会が認定する資格です。
主な受験資格は学会の会員であること、および各専門分野での臨床経験が必要となっています。
また、ほとんどの資格が更新制なので、所定の講習会等に参加して試験に合格する必要があります。
つまり、資格取得後は継続して技術や知識の向上に努めることが要求されるいっぽう、最新の専門知識と技術を備えたスペシャリストを目指すことができます。
認定歯科衛生士って必要?
現在、全国各地の至るところで歯科医院を見かけるように、歯科医院数はコンビニよりも多いと言われています。
したがって、各歯科医院では差別化を図るべく専門性に特化した治療を行なっている医院も少なくありません。
そのため、歯科医院が専門分野に特化すれば、それと同時に歯科衛生士にも専門的な知識と技術が要求されることが多くなっています。
もちろん、認定資格を取得していなくても業務を行なうことは可能ですが、認定資格を所有することで高度な知識と技術を保持している証明にもなり、転職の際にも有利に進めることが期待できます。
職場によっては、認定資格支援制度もあるのでスキルアップしたいと思っている歯科衛生士さんにとっては、職場が資格取得に向けてバックアップしてくれるので魅力ですね。
また、認定資格を持っている歯科衛生士さんならより専門性のある職場へ転職できる機会が拡がります。
また、審美歯科、ホワイトニング、インプラントを行なっている歯科医院では、一般歯科しか行なっていない医院よりも待遇アップが期待できるので、認定資格を有効に活用できます。
専門・認定歯科衛生士一覧
日本歯周病学会認定歯科衛生士(資格保有者数865名 H25年現在)
日本歯周病学会が実施している、歯周病に対する専門知識および臨床技術・経験を有していると認定する資格です。
【資格を取得するために必要な条件】 | |
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① | 5年以上の期間、歯周病臨床に携わっていること |
② | 日本歯周病学会学術大会に2回以上参加していること(うち1回は、日本歯周病学会歯科衛生士教育講演の出席も可とする) |
【試験】 | |
① | 書類審査 |
② | ケースプレゼンテーション(発表10分、口頭試問5分) |
【更新有無】 | |
① | 5年毎に更新 |
インプラント専門歯科衛生士
日本口腔インプラント学会が実施している、インプラントに関する専門知識および専門技術・経験を有していると認定する資格です。
日本歯科審美学会歯科衛生認定士
日本歯科審美学会が実施している、歯科審美学の専門知識および臨床技能・経験を有すると認定する資格です。
ホワイトニングコーディネーター
日本歯科審美学会が実施しているホワイトニングの専門知識と技術および経験を認定する資格です。
【資格を取得するために必要な条件】 | |
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① | 日本国歯科衛生士の免許を有すること。 |
② | コーディネーター認定講習会を受講すること。 |
③ | コーディネーター認定試験を受験し、合格すること |
④ | 日本歯科審美学会認定士は認定試験の受験を免ずる |
【試験】 | |
① | 認定資格審査 |
【更新有無】 | |
① | 3年毎に更新 |
認定矯正歯科衛生士
日本成人矯正歯科学会が実施いている、矯正歯科臨床における歯科衛生士としての専門知識および臨床技能・経験を認定する資格です。