高齢者を対象とした訪問歯科や老人ホームで経験を活かす
最近では、高齢化社会に伴い高齢者への予防歯科、口腔ケアの需要が増加傾向にあります。
また、「8020」運動という、80歳になっても自分の歯を20本以上保ちましょうという運動が進められているので、老人ホームなどの介護保険施設において保険指導や口腔ケアを進める動きが出てきています。
介護保険制度が開始したことにより、介護保険で治療にかかる費用をまかなえるようになり多くの高齢者が利用するようになりました。
日本は超高齢化社会へと進んでいる現在、将来性のある魅力的な職場となっています。
訪問歯科からの需要が増加傾向
高齢者への歯科治療を行なう訪問歯科が最近増加しており、歯科衛生士の求人も数多く見受けられています。
訪問歯科は歩行困難な人や寝たきりの高齢者を対象に歯科医院と同様の治療を受けられるサービスを提供しています。
患者さんの自宅での治療となるので、設備は限られてきます。したがって、普段の診療とは異なり臨機応変に対処できるスキルが必要となってきます。
また、訪問介護を合わせて利用している患者さんが多いので、ホームヘルパーや看護師さんとの連携も重要となってきます。
訪問診療以外にも、デイサービスなどの高齢者施設で歯科衛生士による口腔ケアが行なわれたりもしています。
介護の知識を持つ歯科衛生士の必要性
訪問歯科や介護施設での歯科衛生士さんはケアマネジャーなどの介護資格を取得して活躍している人が多いようです。
勤務している人も40代以上の人も多いので、年齢制限に気にすることなく転職できるメリットがあります。
ただし、高齢者が相手の治療となるので介護の知識はもちろんのこと、話し相手になったり、患者さんの気持ちをくみとったりできるコミニュケーション能力も必要となってきます。
